ヤコブ ベルヌーイ
いきなり写真です。昨日、バーゼルのミュンスターの近くに行ったので、前から探してみたいと思っていた、ヤコブ ベルヌーイの墓碑を探しました。
ヤコブ ベルヌーイは1654年(ユリウス暦)に生まれ1705年にバーゼルで死にました。ウィキペディアのリンク
(没がスイスのサンクトペテルブルグになっている!どうやったらこういうウィキの間違いを報告できるのだろう?)
彼の有名な業績は確率論で、ベルヌーイ分布、ベルヌーイ試行、ベルヌーイ数、大数の法則などで名を残しています。また自然対数の底 e を発見しました。
その他に対数螺旋の研究が有名で、この墓碑にも書き入れたつもりらしいのですが、残念ながらおよそ似ても似つかぬ螺旋が描かれてしまいました。対数螺旋は巻き貝の形などもそうですね。
彼の甥のダニエル ベルヌーイ(1700-1782)はこの間ブログで書いたレオンハルト・オイラーの友人でオイラーをサンクトペテルブルグに呼び寄せました。流体力学のベルヌーイの定理を見つけた人です。
ベルヌーイの家系は数学家を輩出したので有名です。末裔は今もスイスのあちこちにいて、数十年前に知り合ったピアニストがベルヌーイと言う苗字でバーゼル出身だったので尋ねたら、このベルヌーイ家出身でした。
私事ですが、亡くなった家内が対数螺旋の巻き貝が好きだったので、お墓にこのアンモナイトの形を彫ってもらいました。これは間違いなく対数螺旋!
なお、上の写真のヤコブ ベルヌーイのラテン語の墓碑の英訳は英語版のウィキで読めます。
https://en.wikipedia.org/wiki/Jacob_Bernoulli#Translation_of_Latin_inscription_on_Bernoulli.27s_tomb