オイラーが子供の頃住んでいた家
昨日、バーゼルの北東にあるリーエンRiehenという町の教会であったコンサートを聴きに行きました。
以前有名なレオンハルト・オイラーのことをこのブログで書きましたが、彼はバーゼルで生まれています。(以前の記事では、オイラーがリーエンで生まれたと書きましたが、間違いでした。生家は不明です。)
彼のお父さんは牧師だったのですが、オイラーが生まれたあくる年1708年にこのリーエンの町の牧師となり一家は教会のそばの家に引っ越して住みました。
木に隠れて見えにくいですが、右が教会、左がオイラー家が住んでいた家。
大きな家に見えますが、彼らが使えたのは一部だったようでかなり狭いすみかだったとのこと。なので、子供のオイラーはお父さんが仕事をしているすぐそばであれこれいろんなことを質問するのでお父さんがちょっと腹をたててこれでも読んでろと、数学の本(計算問題から一応二次、三次方程式まで扱っているらしい)を与えたら喜んでそれを読んでしまったとのこと。でも、その本の内容に関してお父さんに質問が浴びせられて、お父さんは結局静かにはいられなかったらしい。右の教会は修理はされているものの当時の形のままのようです。
左の家の壁に記念碑がはめられています。
レオンハルト・オイラー(数学家、物理学者、技術者、天文学者、哲学者)は少年期をリーエンで過ごした。彼は偉大な学者で優しい人柄の人間だった。
彼は1720年(13才)でバーゼルのギムナジウムに行くことになり、リーエンの家を出てバーゼル市内のおばあさんのところに住むようになったそうなので、12年間この写真の家にいた事になります。
その後バーゼル大学にすすみ、ベルヌーイ一家と親交を結び1727年にはペテルスブルクに呼ばれて行きその後バーゼルに戻ったことはありません。