食変光星 V610 Cyg
この表の最初の星です。
VSXではGCVSと同じ要素が書いてあります。
SWASPデータがありますが、かなりスキャッターが多いのでphave plotを上記のVSXの要素でしました。min I もmin IIも受かっていますがフェーズがかなりずれています。
周期が少々違っていると思われますので出来るだけPvsxから離れない値でフェーズが合うように探しました。
80年前の元期はなんとなく不安なのでSWASPデータで極小と思われるあたりを元期にもう一度。
この要素で今月の極小予報を出してみた。
date UT n
1 12.88 1891.5
2 6.86 1892
3 0.83 1892.5
3 18.81 1893
4 12.79 1893.5
5 6.76 1894
6 0.74 1894.5
6 18.72 1895
7 12.69 1895.5
8 6.67 1896
9 0.64 1896.5
9 18.62 1897
10 12.6 1897.5
昨夕18時49分(UT)に第一極小があるはず。今当地では20時(UT)位にならないと暗くならない。それでも極小後の増光が受かるかと観測してみた。これが観測結果。
予想通り増光が観測できました!
ただこの変光星の周期、1.5日に3分足りないだけなので、スイスではとーぶん第一極小は観測できそうもありません!第二極小は明日の夜に出来そう。
VSOLJのMLで話題になっているV4727Sgrと似たケースですね。(お助けしたいけど、経度差が反対なのでできませんし、南過ぎてここではダメです。)
というわけで、またまた日本の皆さんにお願いです!これは周期が短めなので3日おきにチャンスが来て、日本時間で27時から28時の間に極小が来ると思います。気が向いたらで結構ですから、どなたかやってみてくださいませんか!
70年ぶりの極小観測になります!(AAVSOに誰かが観測したデータがありましたが、食外でずーっとコンスタントになってます。)
予報の続きを載せておきます。
SWASPデータをそのままphase plotしたものです。