muttenz's blog

スイス星空だより

2017年をふりかえって

Ngaさんがブログで今年の重大事件とこの一年をふりかえって書いておられるのを見て、そうだ自分もやってみようとどんなことがあったか(初めて!)考えてみました。

 

1.とうとう必要に迫られてFacebookを4月に始めました。

そうしたら、そのおかげで古くからの友人、弟子達、そして新しい友人から近況やいろんな情報を得られるようになって、本当に世界が広がりました。とりわけFBを通じて天文仲間のやっていることややり方などを知ったり、意見を交換したり大変に励みになります。

 

2.この夏には関東地方と倉敷近辺の変光星観測仲間の方たちにお会い出来て素晴らしかったです。

倉敷では初対面の私を個人の天文台から岡山天体物理観測所のスケールまでの色々の天文台を案内してくださって、見せてくださいました。関東地方の仲間とは三鷹天文台を見学しました。途中からすごい土砂降りになったのも今では懐かしい感じです。皆様に本当にお世話になりました。ありがとうございます!

f:id:muttenz:20170727094334j:plain

 

3.ASAS-SNのデータが使えるようになったこと。

今まではサーベーデータを利用できても天の川のあたりはなかったり、赤緯で限られていたり、データのスキャッターが多かったりと随分制限されていたのですが、ASAS-SNは全天16等ぐらいまで質の良いデータが得られるので大変便利になりました。これを利用して周期未知の食変光星の周期を求めることがずっとやりやすく確実になりました。また、新変光星が見つかったら周期やタイプをかなりはやく決められるようになりました。(DSCTのように変動幅が狭いものは難しいですが。。)(下の方に周期が判明した食変光星のリストを載せておきます。ただしVSXにはほとんどが未登録です。)

 

4.ケプラーの観測データを初めて自分の観測と関連づけて解析できたこと。

3シーズン観測してデータがたまった変光星ASAS J113804-0026.5のタイプや周期をみつけましたが、その星をたまたまKeplerが観測していて、そのデータによって自分の観測、解析結果を裏付けることができました。まだ研究中です。。。

 

5.2017年中にKaiV64から77まで14個の新変光星を見つけられ、そのうち5個をVSXに登録できました。

14個の内訳は、DSCT 5、 EW 5、 EA 1、 UV 1、 ELL 1、 不明1。昨年までに見つけたなかからも5個登録でき、計10個を2017年に新規登録できました。今までの新変光星の登録総数は45個です。

 

6.振り返るために自分のブログを読み直したら、やりかけの仕事があちこちあるので、来年にはそれを完成させよう。

いろんな星の事を面白がって次々と調べているとついそれまでのを忘れてしまう。。。

 

皆様、色々お世話になりました。ありがとうございました!

それでは良いお年を!いっぱい夜空が晴れますように!

 

 

ASAS-SNデータを使って周期が求められた食変光星。()はまだ確実ではない。

Gem

MT OQ

Lac

EH FR FS FT GT GW GZ HH HI (MQ) (MU) V349

Cas

V443 MX (V371) (V431) V458 V462 V464 V577 V578

Aur

V437

CMa

FK FO