muttenz's blog

スイス星空だより

昨シーズンのV343 Lacの観測フレームでKaiV75をみてみた

昨年12月から今年1月始めにかけてV343 Lacを12回観測していますので、ひょっとしたらKaiV75のフレアーが見つかるかと、12回の観測フレームを全部見直しました。。。

かなり大変でした。が、結果はゼロ!

昨シーズンは観測時間が割に短いことが多かったのと、ややピントが甘い感じで測光精度がイマイチです。(エラー値が高い)

ただ、一つフレアー臭い現象が別の星で見つかりました。

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雲のために観測が中断しているのが大変に残念です。中断直前の二つの明るいデータは雲のせいです。したのはそのようなデータポイントを取り除いたライトカーブです。

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ただし、増光と言っても、0.15等程度でKaiV75の増光とは違う大きさです。

ASASSNからデータをダウンロードしました。KaiV75より明るい星です。UCAC4によるとB-V 0.8ぐらいですごく赤い星でもないです。

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最初の明るいデータはエラー値も大きいので問題外でしょう。2回明るくなっているようですが、私の観測のと同じ程度の増光かもしれません。

 

V343 Lacの近くの星でフレアーを観測できた?! 続き

今回見つかったフレアー星、変光星には違いないのでKaiV75と番号をふりました。

昨年12月からV343 Lacを何度も観測していますので、観測フレームを見直してみることにしました。

とりあえず、今シーズンの観測から2回フレアーらしい増光を見つけました。

9月25日

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10月14日

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いずれも1等に満たない増光ですが、この程度だと比較的頻繁にあるような感じがします。

V343 Lacの近くの星でフレアーを観測できた?!

昨晩、19日夜は天気予報も悪いし、暗くなる頃に快曇だったので観測の準備は全く考えていませんでした。寝る前に念のために外を見たらなんと晴れています。急遽望遠鏡のカバーを外し、コンピュータを接続して観測開始しました。

観測して良かったです!V343 Lacの近くの星でフレアーらしいものが受かりました。.

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以前にも似たようなケースがあって、フレームをきちんと見たらホットピクセルでがっかりしたことがあるので、今回もその星のあたりを拡大してみました。

1     3     5

2     4     6

の順序です。積分時間は60秒ですので、ほぼ1分おきの間隔になります。

4がピークの画像で、これはホットピクセルではないです。

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7     9     11

8     10   12

の順序です。

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継続時間は7分あまり。増光幅は約1.3等程です。

この星をGuide 9.0のUCAC4のカタログで見たら717-093076とわかりその座標で

ASASSNのデータをダウンロードしてみました。

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一つだけ明るいデータポイントがありますね。フレアーが受かったのでしょうか?わかりません。

ASASSNのこのデータポイントあたりの表です。

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赤く囲んだ部分が突出しているデータポイントに相当します。15等台から1分あまりで13等台に増光しています。右から2番めの数値はFluxです。

ASASSNのサイトでデータを出させるとその星のあたりのAladinの画像も出てきます。

(このAladinの画像は上のフレーム拡大写真に合わせた向きにしてあります。十字の左上の明るい星とその右の方に3つ並んだ星が拡大写真でフレアー星の上に見えています。)

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おかしなことに入れた星の座標の位置(画像中央の十字線)に星がないです。十字線の左下のオレンジっぽい星が測光されたのでしょう。

UCAC4の座標でVizieRで半径2秒以内とひいたら、該当する星なし、と出ます。思い切って検索の範囲を10秒に広げたら出てきました。2MASS J22154392+5315021など。

VizieRによると固有運動がかなり大きい星で、カタログによって座標が少しずつ異なります。私の観測フレームとAladinを見比べても星が動いているのがわかりますね。

(固有運動は2MASSにはRA 294 mas/y  Dec 214.5 mas/yとあり、3年で約1秒動きます。)

これから今までの観測フレームにこの星のフレアーが写っていないか再捜索しましょう。

V343 Lac の周囲の新変光星

昨年12月にV343 Lacの周囲でKaiV58からKaiV62まで5個の新変光星が見つかりましたが、ここ二晩続けてV343 Lacを観測できたおかげでさらに二つ新変光星が見つかりました。KaiV73、 KaiV74です。

KaiV73  下の全体図でEW?と記入しましたがミスで、DSCTタイプでしょう。

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4晩の観測です。細いたての筋が周期の短い小さな変動を表しています。

 

KaiV74  EWでしょう

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数日前にまだはっきり変光星だと言えるかわからないと書いたやつです。幾晩ものデータを並べると、ある晩には極大が、ある晩には極小が受かっているので、これははっきり変光星といえます。

V343 Lacの周辺で見つかった新変光星の全体図です。

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7つのうちVSXに登録できたのはまだ58,59,60の3つだけです。

KaiV61  DSCTの変動は面白いです。昨晩のデータ。

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KaiV62  同じくDSCTタイプ。

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1週間以上続いた好天気も終わりをつげ、今夜は曇り。これからの天気予報に晴れのマークはありません。。。。

GT Lacの第一極小の問題が解決した!

昨日書いたように、今までGT Lacの第一極小付近を3回観測できましたが、最初の観測データが他の2回よりも明るい問題、ファイルがうまくできていなかったのが原因でした。

どうしてか、変光星と比較星の差測光のデータ列が抜けていて、変光星とチェック星の差測光の列がJDの次の列となっていました。その為位相図にはチェック星との差光度が表示されてしまい、比較星とチェック星の光度差の分、0.2等変光星が明るくなっていました。

改めて測光し直して位相図に入れたら、完全にピッタリと合いました!比較星が変光していたわけではありませんでした。

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 APASSのデータも入れて位相図です。ただし、APASSデータポイントをライトカーブ上に持ってくることは、他のHoffmeisterやTrnkaのデータポイントを大幅にフェーズ0.0や0.5から外さない限りできません。

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きれいなEBですね。

昨晩のGT LacとKaiV72

ここ一週間、毎晩晴れています。天気予報ではそれも明日までで、その後はずーっと曇りか雨。楽しみにしていた10月22日のV343 Lacの極小観測はダメかもしれません。

昨晩はまたまたGT Lacを観測、そろそろこれでVSXに報告出来るかもしれません。また第一極小を観測しました。これで今まで3回受かっています。第一極小付近だけの位相図です。

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初めて観測した10月11日のライトカーブ(赤)が他の2回より僅かに明るいです。緑と青は15等台にしてはかなり合っています。当初第一極大が第二極大より明るいかと思われましたが、緑、青の光度ならば第二極大とほとんど差はありません。赤のデータがやや明るい原因が比較星にあるのかもしれません。これから調査の必要があります。

全体の位相図です。この図では昨晩の観測データは水色にしました。

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KaiV72

10月12日の観測で発見したKaiV72の方もかなりデータが揃ってきて、位相図も大体見られるものになりました。

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第二極小が第一極小よりやや明るいようですが、セバスチャンに言わせれば周期と考え合わせるとEWで良いとなるでしょう。16.9等から17.4等あたりが変光範囲。

 

再度GT Lacの主極小を観測できた

この食変光星は周期が0.8日あまりなので数日でほぼ全位相が観測できます。昨晩にはまた主極小が観測できました。

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雲のせいで減光部分に穴が大きくあいてしまいました。

位相図です。

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水色が昨晩の観測なのですが、極小のあとの平常光度に復帰したあたりの光度が前回よりやや暗いです。この部分が変動したのでしょうか?

今晩も現在観測中で、つい先程極小になったころ、ふとディスプレイを見たらほとんど見えなくなっていて、びっくりしました。