二つのたて座デルタ型の新変光星 KaiV61とKaiV62
以前、11月4日、5日、9日とKaiV61についてブログに報告いたしました。
この時見つかった多重周期で少し変な変動がありました。その位相図をもう一度載せます。
周期がほぼ半日で位相図のカーブも何かおかしい感じなので、この星自体がこのように変光しているのではなく、比較星が変光しているとか、色の違いからではないかとか言う疑いがありました。
この星の近くに発見したもう一つのたて座デルタ型の新変光星、KaiV62があります。
両星の比較星は同じものを使っており、比較星が変光しているのであれば両方共同じ周波数の変動を示すはずです。
結果的には両星の多重周期は全く異なることが判明しました。
細かい数字の資料ですみませんが
KaiV61のフーリエ解析
KaiV62のフーリエ解析。
KaiV61の半日の周期(周波数2.0)はKaiV62では全く出てきません。というわけで、KaiV61の半日の周期はやはりリアルであるとしか考えられません。
ASAS-SNデータでカシオペア座の周期不明の食変光星の周期を探そう V462 Cas
昨夕また家に戻ってきました。世界一長いゴットハルトのトンネルを通り抜けたら土砂降りの世界でした。アルプスの南と北でこんなに天気が違うものかと思い知らされました。
さあ、また飽きもせずにカシオペア座の食変光星の周期です。今日はV462 Cas。
例のごとくASAS-SN Sky Patrolのサイトからデータをダウンロード。PDMで周期を探したら今回は無事に見つかったようです。
VSX記載の元期で第一極小がフェーズ0.0にほぼ乗るように、PDMで出てきた周期を 少し変えました。
1968年来ほって置かれた食変光星の周期が15分足らずであっさりと見つかるのですから、ASAS-SNのデータはすごいです。
今日も素晴らしい天気!
雪を頂いた山と紅葉のコントラストが綺麗です!
40年前に家内と休暇を過ごした家を探し当てました。
下の写真は40年前です。若かった。。。。。時の経過が家の扉にも、私にも見られます。。。
久しぶりにコンサート
スイス南部のアルプスにある療養所でコンサートを頼まれて先ほど演奏しました。40年前、この小さなむらで家内と一週間夏休みを過ごしたのを懐かしく思い出します。
ASAS-SNデータでカシオペア座の周期不明の食変光星の周期を探そう V460 Cas
ASAS-SNのデータでうまく色々の食変光星の周期が見つかっています。意気込んでカシオペア座の次の番号に挑戦。V460 Cas
これがASAS-SNからダウンロードしたデータのライトカーブです。
このライトカーブを見た限りではかなり期待できそうに見えたのですが、PDMで0.1から30日の範囲を、データを色々絞ってみたりして探したのですがめぼしいものはとうとう見つかりませんでした。こういうこともあるのですね。。。
KaiV61 昨年12月に見つけたDSCT型の新変光星 続きの続きです
昨年12月にやった観測と今年9月から10月にかけてやった観測データ全部をPeriod04にいれてフーリエ解析をしました。出てきた振幅が大きめ(0.01等以上)の周波数は今まで見つかったものとそれほど違う値ではありません。
F1、F3は昨年そして今年のデータから見つかった値にほぼ等しいです。
F2、F5の周波数、2と4は今年のデータから見つかっています。
この新変光星をVSXに登録すべく準備をしています。登録には見つかった多重周期それぞれの位相図が必要となります。
F1の周波数の波だけを取り出すと(これをdetrendといいます。)このようになります。
F3の場合。
F2の場合ちょっと変わったものになりました。
これは一体何でしょうね?ただし、以前ブログに書いたように、この周波数は昨年のデータでは出てきません。今年のデータでだけです。
ASAS-SNデータでカシオペア座の周期不明の食変光星の周期を探そう V458 Cas
V449 CasのデータをASAS-SNからダウンロードしたのですが、暗すぎるらしくfainter than ばかりでダメでした。
次の番号、V458 Casは大丈夫です。PDMで0.1-1.0日、1-10日の範囲で周期を探しました。
0.1-1.0日では
一応見られる位相図ですが、しっくりしません。
1-10日で探します。
結局最初の周期の2倍で良さそうです。これはEWですね!