海王星の衛星、トリトンによる掩蔽の見事なヴィデオがツイッターに
去る10月5日にあるはずだったトリトンによる掩蔽は当地では悪天候で全く見られませんでしたが、ラ・パルマの天文台で観測できたようで、ツイッターの記事からヴィデオを見られます。海王星もトリトンも、掩蔽される星も見事に見えます。
掩蔽も目で見てわかるほど!素晴らしい!
https://twitter.com/sergiovelascom/status/916882167149531136
周期不明の食変光星の周期がASASSNのデータでどんどん見つかる! 2
蜥蜴座の周期不明の食変光星の周期がASASSNのデータで次々と見つかります。
また3つやりました。元期はいずれもVSX記載の元期。
GW Lac
第二極小が受かっていますね。
GZ Lac
他の食変光星はVSXの元期で見つかった周期で位相図を作ると第一極小が大抵フェーズ0.0からかなり外れます。周期がまだ少し外れているのか、周期が変化したのか詳しく調べないtわかりません。ところがこのGZ Lacはほぼ第一極小が0.0にのっています。
HH Lac
これは周期が長い!4週間弱です。周期を探し始めて1-10、10-20日と探してぱっとしないので、これはダメかと思ったのですが、更に20-30日とやったら出ました!どうしてか14.3等くらいから14.8等くらいまでのデータがありません。極小付近の暗いデータはきれいなカーブにはなっていませんが、第二極小らしいものがちゃんと受かっているので、この周期でまず合っているでしょう。
AA Virはミニ矮新星か?ASASSNのデータを見よう
毎日食変光星ばかりではちょっとつまらないので変わった星を見てみたくなりました。
このAA Vir は2013年6月ごろにVSOLJのMLでちょっと話題になった星です。Katさんが、メールに「なんとなく CV かも知れない感触を持っているのですがどうでしょうか? (むしろ観測してみるべき天体かも知れません)」と書いておられます。(VSOLJ 11612)
当時、VSXに記載されていたこの星の文献が間違っていたのでそのことでセバスチャンにメールをしたら、彼もこの星に興味を示して、「お前がRevisionする気はないか?もしそうでなかったら、僕がやるから」と書いてきました。結局彼がRevisionをして、彼もこの星をCVと思うのでタイプをUGにしたそうです。
この星がASASSNのデータでどうなっているか見ました。過去1000日間のデータをダウンロードしました。
2015年
2016年
2017年
急増光して急減光するというパターンをかなり規則的に繰り返しています。UGem的ですが、変動幅は約1等というところで小さいです。
周期を各年ごとに求めて位相図を作ってみました。
2015年 周期約23.1日
2016年 周期約26.5日
2017年 周期約25.8日
全データを通してPDMで周期を探すとこのようになります。
まあ平均25.5日と言ったところでしょうか?
一応PDMのピークの周期、26.5日で位相図を作って見ました。
Katさんやセバスチャンのが考えがあっていたようですね。
追記
今日(10月10日)2015年から2017年までの各年ごとの位相図が一部間違っているのに気がついたので、入れ替えたり数値を訂正いたしました。
周期不明の食変光星の周期がASASSNのデータでどんどん見つかる!
昨日に引き続き、蜥蜴座の周期不明の食変光星の周期を探しました。
星名と位相図です。
FS Lac
食外の部分がちょっと変わっていますね。
FT Lac
第一極小の減光、増光が歪んで見えるのが気になりますが。。。
GT Lac
相当暗い食変光星ですが、ちゃんと受かっていますね。EBでしょうか?周期は1日を切ります。
蜥蜴座Lacertaの周期がわかっていない食変光星の周期をASASSNのデータで見つける
今夜のトリトンによる掩蔽はダメです。今ザーザーと雨が降っています。掩蔽観測のかわりに、蜥蜴座の周期がわかっていない食変光星の周期探しをやりました。
実に面白いようにどんどん見つかります。今夜はFR LacとFS Lacをやりました。
FR Lacです。
EAですが、両極小共に減光幅が大きく、一つはほぼ1等、他のも0.9等ぐらいに見えます。これは普通ありえないので、極小の光度が少しオーバーに暗すぎるのかもしれません。でもひょっとしたら周期がこの2分の1かもしれません。
その場合の位相図です。第二極小があるような気もします。
補筆
下図の周期、読みにくいかもしれませんが、上図の周期の1/2です。数値だと、0.83...日となり、EAにしてはかなり短いです。それでいて食外の光度が平坦ですね。
トリトンによる掩蔽、天気が悪くなるのでダメそう。。。。
これが起こるのは今夜です!現在雲一つない素晴らしい天気なのですが、夕方から寒冷前線が来てすごい雨が降るとの天気予報です。運が悪いです。
あ、天気も悪そうですが、昨日昼間に試してみたら掩蔽時には海王星は隣の果樹の枝の向こうになることがわかりました。なのでたとえ天候が許しても、良いデータを得ることは不可能でしょう。
昨晩、中秋の名月がすぐ近くで明るい上に高層雲がかかって条件はひどかったのですが、海王星、トリトン、そして掩蔽される星の記念撮影をしました。実際の掩蔽の時には海王星が掩蔽される星の直近に来るので測光も決して楽ではなさそうですね。
EH Lacの周期もASASSNのデータで正確に見つかった
この食変光星の周期はVSXで5.8日位となっています。ASASSNのデータでPDM解析して位相図を作りました。元期はVSXの値ですが、外れます。
きれいな位相図ができますね!すごいですね~!