26日再びミュンヘンへ ドイツ博物館見学
26日、日曜日の朝起きてびっくり、辺り一面銀世界となっていました。
昼過ぎの列車でミュンヘンに向かいました。
午後は有名なドイツ博物館見学です。
屋上にはいくつかのドームがあり、プラネタリウムもあります。
ちなみに下の写真は1923年にツアイスによって作られたプラネタリウム1号機です。4500の星を投影できたそうです。
地下一階から上は日本式に数えて7階まで、自然科学、技術(土木、建築、冶金、ガラス、陶器、測量、時間距離測定、数え上げたらキリがないほど)についてすごい面積に展示されています。天文に関して4階から7階まで展示されていて大変に重きを置かれているのが感じられます。日曜日のせいか子供連れもたくさんいて、お父さんが子供に説明している姿があちこちで見られました。
7階の外には様々な日時計がおいてあります。
天文に関しての展示の内容は季節がどのようにして起きるかとか日食月食がどのようにして起こるかと言った基礎的な程度から宇宙論、矮新星の様子などまで幅広いです。
日本からいらっしゃってご覧になった方も多いかと思いますが、いくつか展示で面白かったものをこれから紹介してみます。
24日から26日までウェルネスホテルで
ミュンヘンから列車で南へ1時間半ぐらい走ったところにある小さな村、Bayrischzellのウェルネスホテルで2泊しました。景色も空気も食事も素晴らしいです。散歩、体操やらTAICHIとか、サウナやマッサージなどでたっぷり体に良いことをしました。
Bayrischzellのむら
木曜日にミュンヘンにやって来ました
木曜日にバーゼルからなんと6時間もかかってミュンヘンにやって来ました。列車が遅延だらけでひどい目にあいました!でも夜のコンサートはとても素晴らしかった!
周期を見つけられた食変光星 MX Cas の極小を観測
およそ3週間前にこの食変光星の周期を見つけました。
こうして得られた要素で食の予報を出したら、21日夜に極小があることがわかり観測してみました。これが昨晩のライトカーブです。
予報では、23.11時(UT)でしたが、実際には24時あたりでした。
今回の観測とASAS-SNのデータ、それに1939年の今まで唯一の極小観測を組んで位相図を作りました。
フェーズ0.0付近の様子です。
ASAS-SNのデータでは極小はもっと暗くなっていましたが、実際にはまあ普通の減光幅ぐらいです。食の底が平らになっているようで皆既食でしょう。
ASAS-SNデータでカシオペア座の周期不明の食変光星の周期を探そう V578 Cas
私の手元にある周期未知の食変光星のリストでは、カシオペア座で周期未知の最後にこのV578 Cas が載っています。周期がなんとほとんど一日で、1.011...日。
VSXの元期で位相図を作ると極小のフェーズはだいぶ外れます。たまたま切れの良い数字、2457000.0を元期にしたら副極小がフェーズ0.0にのりました。これで一応良しとしておきます。
リストに載っていてASAS-SNデータをもってしても周期が見つからないものが8つありました。
ASAS-SNからデータが得られなかったもの(おそらく暗すぎる)
V0469 Cas, V0469 Cas, V0478 Cas, V0479 Cas, V0497 Cas, V0498 Cas,
V0501 Cas, V0507 Cas
久々にV343 Lacについてです
これの続きです。
この変光星は昨年12月に観測を始めて約1ヶ月、そして今年の秋には9月から今まで観測をしています。この秋からは倉敷の赤澤さんがご協力下さって、極小を日本とスイスの連携で観測をしたり、お忙しいところを食外の観測をしたりしてくださっています。赤澤さん、ありがとうございます!
二人の極小の連携観測。(以前にブログに載せましたが)
赤澤さんの観測データの位相図。
面白いことに食外のカーブでフェーズ0.1-0.2あたりが少し暗くなっているようです。
通常食の前後で極小に落ち込むようにカーブがなることが多いのですが、ここでは違うようです。
私のデータもかなり溜まってきたので二人のを合わせた位相図を作りました。
赤澤さんのデータで見られた、フェーズ0.1-0.2のあたりのカーブがはっきりします。一方、全体としては0.0-0.5と0.5-1.0で同じように後半(0.3-0.4、0.8-0.9)に増光があるように思われます。
この変光星は時々はっきりとDSCT的な短い周期の小さな変動を見せるので食外のデータだけでPDMで周期を探しました。しかし0.06日付近にありそうなのですがそれほどはっきりしていません。かなり検出が難しいようで、データ点をもっと精選しないと明確な周期は出てこないようです。
ASAS-SNデータでカシオペア座の周期不明の食変光星の周期を探そう V554 Cas
今回の星は今までのとは違ってとても明るくて、TYC 4034-821 9.4等とあります。でもGCVSの等級では11.2-11.8Pとなっていて写真等級です。VSXでのタイプはEAとありますが、Referenceとして挙げられている論文では今食になっていると話題のVV Cepタイプとのことです。ただ、スペクトル観測で二つの星、M2I+Beがわかったらしいのですが、食を起こしているかどうか論文を読んで見た限りでは随分と根拠がはっきりしていない感じです。周期もすくなくとも3500日と述べています。
これだけ明るいのでMhhさんのKWSで調べました。ライトカーブです。
それらしい周期が3つほどあるのでそれらで位相図にしました。
周期を長く取れば間に入ってくる山の数も増えます。
とにかく長周期の変動が主で、食らしいものはこの期間では見えないのでは?