久々にV343 Lacについてです
これの続きです。
この変光星は昨年12月に観測を始めて約1ヶ月、そして今年の秋には9月から今まで観測をしています。この秋からは倉敷の赤澤さんがご協力下さって、極小を日本とスイスの連携で観測をしたり、お忙しいところを食外の観測をしたりしてくださっています。赤澤さん、ありがとうございます!
二人の極小の連携観測。(以前にブログに載せましたが)
赤澤さんの観測データの位相図。
面白いことに食外のカーブでフェーズ0.1-0.2あたりが少し暗くなっているようです。
通常食の前後で極小に落ち込むようにカーブがなることが多いのですが、ここでは違うようです。
私のデータもかなり溜まってきたので二人のを合わせた位相図を作りました。
赤澤さんのデータで見られた、フェーズ0.1-0.2のあたりのカーブがはっきりします。一方、全体としては0.0-0.5と0.5-1.0で同じように後半(0.3-0.4、0.8-0.9)に増光があるように思われます。
この変光星は時々はっきりとDSCT的な短い周期の小さな変動を見せるので食外のデータだけでPDMで周期を探しました。しかし0.06日付近にありそうなのですがそれほどはっきりしていません。かなり検出が難しいようで、データ点をもっと精選しないと明確な周期は出てこないようです。