VSXについて
いままで何度も「VSXに報告」と書いて来ましたが、そもそもVSXとは何かと思われたかもしれませんね。
そこでVSXについて書いてみます。
(VSXのホームページ。http://www.aavso.org/vsx/)
VSXはAAVSOのメンバーが提案した変光星のデーターバンクです。果たして良い比較かどうかわかりませんが、ウィキペディアのように、世界中の人達が見ることが出来て、世界中の人達が情報を集め、どんどんアップデートしていくデーターバンクです。
もちろん、データーバンクとして信頼出来るためにはある審査が必要で、入ってくる情報はボランティアによって審査されます。(僕が送った報告にはいつもSebastian Oteroが返事をくれます。)
新しい変光星を見つけたらもちろん報告出来ますし、それが受理されると、普通はその星の座標にVSX Jを前につけたものがその新変光星の名前になります。例えば
VSX J045929.7+192442
これは僕が昨年V1208 Tauの観測中に見つけた食変光星で、このページで見られます。
http://www.aavso.org/vsx/index.php?view=detail.top&oid=278345
この変光星が正式にGCVSに受理され名付けられるまでは、このVSXJ04....がこの変光星のIAUの公式の名前となります。
(発見者の名前は載りますが、命名権などはありません。新変光星の発見、報告について詳しくははここを見てください。
http://www.aavso.org/vsx/index.php?view=about.notice)
日本の方たち発見の新変光星ももちろんこのVSXに登録されていて、例えばMisao Projectの変光星なども載っています。
ある変光星についての論文なども適宜アップデートされています。
例えば、EG CncをSearchすると
http://www.aavso.org/vsx/index.php?view=detail.top&oid=4955
ReferenceのところにKatさんの2009年の論文が挙げられています。
これを読んで下さった方、ひとつ新変光星を見つけて登録しませんか?
(現在231000あまりの変光星が登録されていてどんどん増えています。)
そうそう、報告するにはメンバー登録する必要があるんですが、それについては次回に。