4月18日のHV Herの極小観測
4月18日にHV Herの食があって、それを日本ではIohさんが、スイスで私が観測しました。左の黒がIohさんの、右の赤が私の観測。
このグラフからペランソで食の中心を求めようとしても食の底に穴が開いていてうまく行きません。(赤い縦の線がSplineで出てくる極小時刻)
そこでMCMC法をやってみることにして、今日ようやくその解析ができました。
まず、Iohさんの極小光度と私のと合うように移動しました。
今回のRスクリプトは基本的にはいつかの皆既食のあるEAの解析法と同じです。
MCMC法でEAの要素を求める 皆既食の場合のスクリプト - muttenz's blog
ただ、周期や第二極小関係や食外光度などのパラメータは必要なく、食の中心a、皆既中光度b、減光の傾きc、皆既の半幅d、の4つのパラメータを初期設定し、それらをMCMC法で改良して求めることになります。
初期設定は以下のようでした。
a <- 0.29
b <- 13.10969
c <- 5.83
d <- 0.09
MCMC法で何度か計算させて得られた値は
a: 0.2924(2)
b:13.109(1)
c: 6.67(2)
d: 0.1007(3)
このパラメータで描いたモデルと実際の観測のグラフです。