KaiV33の暗い方の極小を観測
昨日書いたように21日夜KaiV33を久しぶりに観測できました。
22日01時20分ごろに極小があるはずなのですが、その頃には星はかなり傾いて隣の家の屋根に隠れるかどうかというところで、しかも夜半すぎには南の方から雲がどんどん広がってきているのが見え、実際に極小が観測できるか甚だ不確実でした。
それでも幸運にも1時半まで星を追えました!そのあたりで星は隣の樹にかかり、雲も真上までやってきました。下のがライトカーブです。
終わりの方で増光しているように見えますが、ひょっとしたら樹の影でフレームの一部が暗くなっていたためかもしれません。
とにかくこのデータをHJDになおして位相図に入れました。要素は今まで使っていた要素です。
これは暗い方の極小のあたり。
食の前後の食外光度は同じと言ってよいでしょう。しかしフェーズ0.5の軸で対称になっていません。(例えば0.45と0.55の光度が全然ちがう!)
これは明るい方の極小のあたり。
ここでも0.0を軸にして対称になっていません。
どちらの場合も対称軸はそれぞれもう少し右の方にあるようです。
ということは元期の設定がやや早すぎているということを意味します。(観測データはここ2ヶ月以内のものだけなので周期を少しぐらい変えてもこの非対称性はなおりません)
そこで元期を少しずつ遅くしてフェーズ0.0と0.5で減光と増光が対称になるようにしました。そうやって得た元期は2457379.584。
それぞれ減光のあとでみえる増光が早過ぎるようですが、このデータは両方共、星が沈む直前の状態なのであまりあてにはできません。(削除するつもりです)
これで僕の観測データはフェーズ0.0と0.5で対称になりましたが、SWASPデータとはずれています。
そこで、周期をほんの僅か増やしました。
これで、一応現在のところベストの位相図になりました。(第一と第二極小を入れ替えなければなりませんが、どちらかの極小がきちんと観測できるのを待ちましょう)
SWASPデータに関してまだちょっと考えるところがありますが。