アイスランドの旅 四日目
実は三日目の夜オーロラを見ようと真夜中に出かけて一応かすかなオーロラを三回みられましたが、写真はちょっといじらないと、とてもオーロラが見えないのでまだ載せられません。
四日目も天気が良いので、アクレイリから東の方にある有名な湖Myvatnに行くことにしました。その途中にGodafossという滝があり、周囲の雪景色と美しいコントラストでした。そして滝のあちこちに氷柱ができていてそれも見事でした。
目的地のMyvatnに着きましたが、このところの寒さで湖の半分ぐらいは氷で覆われていたりして、ここで有名な鳥たちはほとんどいません。夏にはものすごい量の渡り鳥で賑わうそうで、それを見に来る観光客もこれまたすごい量らしい。我々が行った時は人っ子一人いない、それこそ物音一つ聞こえない静寂の世界でした。
このMyvatnから程遠くないところに火山性のガスや蒸気が吹き出しているところがあります。
これは1977年に突然出来た火口です。いまでは静かになっていて、上の縁をぐるっとひと回り歩くこともできるそうです。
グーグルマップで見たい方はこれをクリック。
こちらは蒸気やガスの噴出しているところ。雪が残っているところもあれば完全に地熱で融けてしまっているところもあります。すごくぬかるんで靴の裏にどんどん泥がくっついてだんだん高下駄のようになって困りました。
地熱発電所というのがこの近所に作られているそうです。それも見たかったけど、温泉があるそうなのでそちらに行きました。
露天風呂ですが、かなり大きなもので、プールと言ったほうが良いぐらい。水着を着て入りますが、着替えの場所からお湯に入るまでがものすごーく寒い!かなり覚悟がいりました。でも周りの雪景色を楽しみながら温泉につかって、大変ご機嫌でした。
ASASSN-18iqを再観測
昨夜もきれいに晴れました。
この明るいCVを再観測しました。昨晩のライトカーブです。一日前に比べてハンプがはっきりして安定している感じです。
昨晩は日本でもItohさんが同じCVを観測しておられて、日本とスイスで図らずも(少し穴が空いていますが)連続観測が出来ました。
ちょうど穴のあたりで段差が出来ています。Itohさんが使われた比較星と私のは違っているのでそのためかもしれませんし、実際に暗くなったのかもしれません。
PDMによる周期を求めると
Itohさんのデータのみ 0.0632941
私のデータのみ 0.0620594
両方のデータで 0.0611563
と言った具合で、まちまちです。とにかく一日前のに比べて長くなったようです。
両方のデータ(私のデータを0.1等明るくしてあります)で0.0611563日の周期で作った位相図です。
昨晩(20日夜)のASASSN-18iqの観測
実に珍しく一晩中きれいに晴れて長く観測できました。
これが昨晩のライトカーブ。
次第にハンプの振幅が大きくなって行くと共に少しずつ減光したようです。
一応、PDMで周期を求めたら、0.06005(4)ぐらいでした。(VSNET-alertでの磯貝さんのメールでは0.0606(3)とありました。)
勝手に決めた元期で位相図を作りました。
ASASSN-18iqを観測中
今日はアイスランドの旅はお休みして、観測中のCVのことです。
今夜も一晩中きれいに晴れそうです。VSNET-AlertでASASSNが明るいCV候補を見つけたそうで、久しぶりにCVを観測してみようと望遠鏡を向けました。
かなり明るいです。
まだ観測を始めたばかりです。ディスプレイの画像なのでダークもフラットもやっていない汚いものですみません。
アイスランドの旅 三日目
三日目になっても相変わらず雪が時々大変に強く降る天気ですが、予報ではだんだん良くなるとのこと。それならばと、アクレイリから見て北の、フィヨルドの入り口あたりの漁港、Siglufjürdur(なんて発音すればよいのかよくわからない!Sigloと省略で呼ぶこともあるようでした。)まで友人の4輪駆動のジープでで行くことにしました。
車で30分ぐらいで、夏ならWhale watchingでものすごく賑わう港に行きました。
人っ子一人いないところに、どうしたわけかチャオチャオが一頭だけ寂しそうに番をしていて、そばに行ったら嬉しそうにじゃれついてきました。そうこうしているとまたすごい吹雪がやってきます。
この先走り続けるかちょっと迷ったのですが、天気予報を信じて前進!そしたら晴れました!
目的地のSiglufjördurについてお昼ごはんを頂きました。すごく美味しいタラでした!
この漁港はかつてものすごい量のニシンを水揚げしたところで、「ニシン博物館」があります。3つもの大きな建物(おそらくもとは倉庫)に本物の漁船なども展示してありました。
大量のニシンからは食料の他、オイルや魚粉が製造されました。そのための機械やら工具がおいてあり、工程などが詳しく説明されています。女の人たちはニシンを一匹ずつ頭を切り離す仕事をすごいスピードでやらなければならなかったようですが、それが5ミリと狂ってはいけないらしい。このおばさんは一休みしてタバコを一服している様子。
漁船の中も見られます。
このすぐ脇には寝所があり、6人くらいが住んでいたようです。
夕方アクレイリに向かいましたが、往路では雪やら氷があって運転にはかなり注意が必要だったのに、天気が良いのでもうすっかり融けてきれいになっていました。
アイスランドの旅 二日目
アイスランドでの滞在二日目は雪でした。一晩雪が降ったのでかなり積もっています。それでもアクレイリの町を見に出かけ、歩道から車道を横断しようと一歩踏み出したとたんに見事に滑って転んで、尾てい骨のあたりを嫌というほど打ちました。それでもまあその後歩ける程度だったので本当に不幸中の幸いでした。つい数日前、大学時代の後輩で、日本でかなり名も知られている音楽学者がこの冬に雪か氷のために転んで後頭部を打ち、数週間後に帰らぬ人となったと聞き大変にショックで、自分にも起こり得たことだと、後から怖くなりました。
雪げしきも素晴らしい眺めです。
アクレイリの町は人口1万8千人ほどの小さな町ですが、アイスランド北部の中心となっていて、立派なコンサートホールを持っています。ちょうど少ホールでは子どもたちが集まって弦楽オーケストラの練習をやっていました。3階は音楽教室となっていてヴァイオリンやらトロンボーンを持った子どもたちが出入りしていました。
こんのような木の人形にはまた別のところで出会います。
アイスランドの旅
4月3日にバーゼルの空港から直行便でレイキャヴィクに飛びました。朝6時の便なので、3時半に起きて真っ暗の中、車で空港へ走りました。まあ、観測の時にはそんな時間に起きることもありますが、ちょっと早起きが辛かった。
バーゼルではもう春が訪れていてサクラも咲いたりしているのですが、レイキャヴィクはまだまだ冬。飛行時間約4時間弱でレイキャヴィクのケフラヴィーク空港に到着。
シャトルバスで市内へ。そこで35年前にフルートのレッスンをしてあげた事があるKさんが待っていてくれて、彼の家に連れて行ってくれました。朝ごはんを頂きながらつもる話をし、少し海岸やら町やら見物。お昼を食べてからレイキャヴィク市内にある空港へ。そこからアイスランド北岸にあるアクレイリへ飛びました。
飛行時間は一時間足らずで、アクレイリの空港についたら、友人夫婦が待っていてくれ、彼らの家に行って夕飯を頂きながらいろいろ話すと、あっという間に夜はふけていき、外では静かに雪が降り出しました。アクレイリは北緯65度くらいに位置していて、北極圏スレスレです。