muttenz's blog

スイス星空だより

KaiV16の周期はどのくらい?

以前、発見したKaiV14の周期を探す際に感じたことですが、何度も観測しても増減光がめったに写らない場合は周期は長めだろうということ。

逆に、今回のKaiV16は昨日書いたように4回観測して3回増減光が見つかっているので、周期はすごく長くはないだろうと推定しています。それを算数的(数学と言うほどではありません!)に考えてみようと思い立ちました。

(上の2つの状況は共に、本当の周期が1日の数倍とか整数分の1とかに近い場合、もちろん起こりえますが。)

以下に書くのは、ものすごく雑な議論ですので、適当に読んでご容赦ください。

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いま、EAタイプで第2極小がほとんど平か、第1も第2極小も同じように見える場合とします。

ある増光部分から平坦になるところを基準点Oとします。

次の極小で同じようになるところまでの時間をXとします。

極小の継続時間をYとします。

観測の継続時間をZとします。(毎回観測継続時間が同じとします)

Zの開始時刻がOからX - ( Y + Z )の間に入っていれば観測中に減光も増光も見られません。

観測開始時刻をランダムにとったとして、Z時間観測している間に何の減光、増光も見られない確率pは

(X-(Y+Z)) / X = p  となります。 ただしZ  > X - Yの場合は観測中に必ず減光増光などが見られ、p は0です。

(実際には観測は夜しかできないという制約とか、僕が観測したのは毎回ほぼ同じ時刻だったので、開始時刻はぜんぜんランダムではないのですが。。。。そこは目をつぶってください)

今回、KaiV16の観測状況を実際に入れてみると、

Y=0.2 d.  Z=0.1 d.  p=1/4(4回の観測で1回だけ減光も増光も見られなかった。試行の回数も恐ろしく少ないのでありますが)

これで、Xを求めると、X = 0.4 d.

だから大雑把に見積もってKaiV16の周期は半日くらいかなと。ひょっとして、観測された極小に第1も第2も混ざっていたとすると、その2倍で、一日弱くらいでしょうか。

まあ、あまり意味のない思考錯誤(試行錯誤ではなく)?