アイスランドの旅 追記(オーロラなど)
三日目の夜、晴れて月もないのでオーロラが見られないか真夜中にJさんと出かけました。彼がアクレイリの町の光がじゃまにならないようなところまで車で走ってくれ、車から降りて夜空を見上げました。北極星は感覚的には頭上に見えます。(もちろん仰角66度前後のはずですが)しし座がかなり低い位置!しかし寒い!暖かく着込んできたつもりですが、10分車の外にいるとじんじんと冷えてきます。最初は何もオーロラらしきものは見えません。しばらくしたらかすかに見えます。小さな三脚を地面において8秒露出で撮ってみたら確かに写るので、目の錯覚ではなかった。
左半分がペルセウス座、右上にカシオペアがちょっと見え、左下隅にプレアデスが見えます。中央よりやや下で水平にぼんやりと左から右に見えているのがオーロラです。
(クリックして大きくしてみて下さい。)
全部で3回見られました。これは3回目ので、ぎょしゃ座の下に現れました。右下にプレアデスが写っています。
コンピュータで見るとこの8秒露出の画像でもぎょしゃ座の散開星団がいくつも写っていました。
私がスイスに戻った後、別の夜にJさんがはっきりとしたオーロラを写し(手持ち撮影です!)、送ってくれました。
こんなのを見たかったなぁ!
それからアイスランドで幾つか気がついたことなど。
アイスランドに到着してバスで走っていてまずあれっと思ったのは木がないこと。レイキャヴィクの市内はありますが、郊外では木は少なく、山にはまず木は生えていません。最近になって山にあちこちで植林されているそうですが、面積としてはホンの僅かです。やはりここの寒さは木にはかなりきついのでしょう。夏には低地では緑が一面に見られるそうで、書いたように牧畜も行われています。Bさんの誕生日にはお花をプレゼントしたのですが、アイスランドでは花はかなり高価です。
ご存知のかたも多いと思いますが、アイスランドでの名字はその人の父親の名に、男性ならば-sonを女性ならば-dottirをつけて使っています。だから名字は親子孫とどんどん変わっていくわけですね。正確にはこのウィキペディアを見て下さい。
それからアイスランドはユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界にある島で、その両プレート上の部分は東と西に年々離れていっているということです。四日目に行ったガスや蒸気が立ち上っているあたりからもう少し東の方にその地溝帯が南北に走っているそうです。アイスランド観光文化研究所のサイトに詳しく載っています。
海嶺が海面から出ている珍しい例だそうで、このサイトには沢山の写真が良く撮られています。