楕円軌道を持つV426 Lyrの第二極小からの増光を観測
これの続きです。
9月9日17.1時UTに第二極小の予報でした。(これは上記の観測データから正確に出せました。)この時刻では、スイスではまだ明るくて極小観測は不可能ですが、食がどのくらい継続するのか知りたくて観測してみました。
これを見ると完全に復光したのは23時ぐらいですから食の中心17時から6時間かかることがわかりました。ということは食全体は12時間かかります!楕円軌道を持っているので第一極小の長さは同じとはならず、ひょっとしたら長いかもしれませんし、短いかもしれません。
今月の第一極小の予報です。
date UT n
1 3.6808 36
13 20.1985 37
26 12.7163 38
13日にスイスでちょうど良い時間に極小が来るのですが、天気予報ではどうも曇るようです。
もし食が12時間程度とすると食の開始は14時UTとなりますので、日本で観測していただけると第一極小がどのくらいの長さか決められ、ひいては大雑把ですが、離心率なども推定できるので大変に貴重です。
天気が良かったらどうか観測をお願いいたします。V432 Lyrよりは一段暗いです。
今まで3回観測したデータを位相図に集めました。第二極小付近のみで、第二極小はフェーズ0.675あたりです。
他のサーベーなどのデータも入れた第二極小付近です。
古いKurochkinのデータポイントが一つも第二極小の食の間に見当たりません。これが、当時も第二極小がそこにあった事を意味するのか、それともたまたまそのフェーズが観測されず、フェーズ0.52あたりに第二極小があったのか、なんとも言えずまどろっこしいです。。この星は暗すぎて残念ながらNSVSには使えるデータがありません。