周期未知の食変光星、V583 Cyg の食が受かりました
食変光星V583 Cygは、はっきりはしませんが第二次大戦中にSonnenbergで発見されたようで、元期は1943年11月1日となっています。その後の詳しい観測はなさそうで、周期なども未知でした。
ASAS-SN Sky Patrolのデータを使って周期を探しました。ただ、この星は15等台ぐらいでしかも直ぐ側に11等台の星があるので、ASAS-SNのデータはほとんどこの隣の星の明るさです。それでもなんとかそれらしい周期を見つけて位相図を作りました。二つのカメラが撮っていたのでそれぞれのデータから二つの位相図を作成しました。
この位相図の要素で予報を出すと、昨晩の夜中すぎ、26.232UTに第一極小があるはずでした。
予報が当たるか当たらないかわかりませんが、観測してみたら受かりました!
減光から食の底が受かっています。
きれいに晴れたものの風が大変に強いのでフードは外しました。満月過ぎたばかりの月が煌々と照っていて、食の底のあたりでは星の高度も低くスキャッターは多くなりましたが、とにかく食の予報があっていて嬉しかったです。食の底では16等ぐらいです。