UGEMをいろいろと試みてみた 続き 食変光星 KW Hya
UGEMで測光した値がどのくらいあっているか調べるにあたり思いついたのは前原さんがやっておられるKWSです。
UGEMで得られた値とKWSでの最新データ、3月26日の値といろいろな変光星で比較してみました。星により程度の差がありますが、ほぼ0.1等程度の違いなのでこれならば行けそうです。その比較の際にKWSの最近のデータでちょっと暗いデータがあったので、この星のタイプは何と見たらEAです。そこで、KWSの全データをダウンロードして周期を探したら7.75032日とでました。
VSXにある元期を使って位相図を作成。
第一極小がフェーズ0.0から外れてしまいます。VSXのやらクラカウなどの周期をを試しましたが、GCVSの周期が一番綺麗な位相図になるので、それをとりあえず採用。元期にKWSの一番暗いデータの時刻を使うことにしました。
第二極小のフェーズは0.464で、0.5から外れています!楕円軌道ですね。
VSXにあるReferenceの一つはIBVS No.2015、 1981年9月7日で、発見の経緯が書かれています。
2つ不思議なことが書いてあります。赤の下線の箇所。
まず第二極小のフェーズは0.54となっています。それから名はKM Hyaと名付けられたとあります。(名はおそらく後でさらに変更されたのではないでしょうか)
フェーズはこれが正しければ、現在の0.46とは全く異なり、明らかなapsidal motionとなります。ただちょっと気になるのは0.46と0.54はちょうど0.5を軸に対称なので、何らかの間違いがあるのではないかと。。
インターネットの画像検索でこのようなのが見つかっているのです。
この位相図では第二極小はKWSと同じ0.46にあります。これが1984年だろうか?それなら上記のIBVSのたった3年あとです。