V445 Aqlという食変光星
ドイツのBAVのサイトで見られる、わし座のこのところ極小が観測されていない星を探すと最初にV445Aqlが出てきます。
この星の極小で最後に観測されているのは1949年9月26日となっています。
これを読んで3年前にこの星を秋に何度も観測しました。当時家内の闘病で観測データを整理するのをすっかりほったらかしにしたのを今年になって思い出しました。
昨年来PDMやR言語などの周期解析の強力な武器が手に入ったことだし、3月にまたこの星について調べてみました。
手始めにASASデータをダウンロードして周期解析し、1932年から1949年までの極小データが極小付近に集まって来るような周期をさらに細かく求めました。
これがそのphase plot。元期はなんと発見当時のママです。
緑がASASデータ。フェーズ0.0で13.5のあたりにある赤丸が1932年から1949年に観測された極小です。(極小光度は一括して13.5にしておきました。)こうみると第一極小がかなり長く継続するので、古い極小のデータの散らばりの幅が広くなっているのもなるほどとわかります。