ようやく一晩中晴れて OQ Gemの第一極小を観測
2月5日から6日にかけての夜はようやく一晩中晴れました。このような夜はほぼ一ヶ月ぶりです。しかもちょうどその夜にOQ Gemの第一極小がありました。
昨シーズンは天気の関係でとうとうスイスでは第一極小を観測するチャンスがありませんでしたが、日本では赤澤さんが一度観測してくださいました。
というわけで、当地では2年ぶりの第一極小観測です。
このアルゴル型変光星は周期が2日半ぐらいでうまくすると第一極小と第二極小を続けて観測できるのです。第二極小が起こる2月6日から7日にかけても夜半過ぎまでは晴れましたが、その後雲がきて結局極小は観測できませんでした。
左が第一極小、右は第二極小に向かって減光を開始したあたり。
以前ブログに書きましたが、この星はKeplerが観測したデータがあり変光星の教科書に出てくるようなライトカーブが見られます。赤線はPhoebeで作ったライトカーブです。
今までのいろいろな観測をまとめた位相図はVSXにデータ改訂のために提出したものがあります。
この位相図作成に使った要素で今回観測した極小のO-Cは -0.0021日で、約3分早かったことになります。