muttenz's blog

スイス星空だより

ASAS113804-0026.5を久しぶりに観測

昨年の春、何度も観測してデータの改訂をVSXに報告しかけたのですが、ちょうどその頃にV404 Cygの増光があったり、V610 Cygのキャンペーンがあったりでいつの間にか忘れていました。

またシーズンを迎え14日から15日にかけての夜、久しぶりに観測しました。いま沢山発見されているCVの観測も考えられたのですが、いつ霧が発生するかもわからない状況だったので、この星の観測を選びました。

この星、DSCTのような0.1日以下の周期で小さな変動をしながら、3.4日ぐらいの周期でやや大きめの変動を示しています。下のは昨年作成した位相図です。

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昨年セバスチャンが言っていたのでは、DSCT+ELLかDSCT+GDORのタイプだろうということ。

今回の観測でもDSCT的な変動は捉えられて、1年前の観測と組んで周期を探したら今までよりホンの僅かですが長い周期が正しいとわかりました。

0.0610013d. ->  0.061006d.

下の図は各観測データセットをlfitで平らにして傾斜を取り、それからPDMで周期を得て作った位相図です。

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