ASAS113804-0026.5の多重周期(フーリエ解析)
今年の観測データだけでフーリエ解析をやってみて、ある程度やり方に慣れたし、意味のありそうな多重周期が見つかるようなので、思い切って2015年、2016年のデータも付け加えてPeriod04でフーリエ解析をしました。
大変に嬉しい結果が出ました!
数字ばかりでちょっとおもしろくないかもしれませんが載せてみます。
まずF1です。なんと周期がASAS-3データからPDM解析で得られた周期3.483日に近い値3.485日がようやく出てきたのです。これでこの周期は確定でしょう。
そしてDSCTの多重周期がいくつか見つかりました。カッコ内は周期と振幅です。
F2(0.05804 d.0.0082mag)、F4(0.06144 d.0.0082mag)、F7(0.07546 d.0.0036mag)
F2とF4の振幅がほぼ同じなので時期によってはどちらかの周期が強く見えることがあるのでしょう。
問題はF9、周波数は16.33590668 /d.です。
ちなみにF2の方は 16.27595494 /d.です。
その差は僅かに0.06 /d弱!
Period04のマニュアルにこういう時は「注意すること」とあります(P60)。
このように近接した周期が見つかる場合は周期は基本的には変わらずほんの僅かに周期的にフェーズがずれていることがあるそうです。(例えばDSCTが連星で周期的に見かけ上フェーズがずれるような場合。)そういう時はPTS(periodic time shift)のオプションを使うと解決できるとあります。
ところがそのオプションを使うためにはexpert modeにしてそのオプションを選択するとあるのですが、expert modeにしてもそのオプションが出てこない!どなたかご存知ですか?とりあえず、今日はここまで。